2017/02/06
前評判通り
ホークスの新人、田中君の評価が高いみたいです。投球練習を打席で目慣らしをした、主力の内川選手が褒めていました。
「腕の振りに対してボールが速い。」
一番わかりやすい感想です。
さすが球界ナンバーワンと言える選手で的確です。
これは奥が深い言葉です。
投手の理想のフォームの一つが、ゆったりとしたフォームであるのに、球が速いこと。
これには打者はタイミングがなかなか取れずに幻惑します。しかもそのボールが150キロを超えると、もう打者は対応が厳しくなるでしょう。
簡単に言うとキャッチボールをしているように、ゆったりとしているのに、いざ来るボールが速いこと。
これは捕るのにだって一苦労します。
逆に力み返って、投げた球はいくら速くとも打者は対応出来ます。
タイミングが取りやすいし、ボールの軌道が想像がつくんでしょうね。
昔、ロッテに成本投手という抑えの投手がいました。彼の全盛期はまさにその通りでした。
ゆったりとしたフォームから、長くボールを持って、強いボールを投げる。
打者からすると、ベンチから見た感じと、実際に打席に立った時の乖離に驚いたそうです。
逆にベンチから見るとボールが速く見えるのに、打席に立つとそうでもない。
速く感じない、、、これはよくあることですね。
若手有望投手によくありがちな傾向です。
僕もプロをやめてから、改めて思うことは、投手の価値がスピードではないこと。
スピードガンコンテストではないので、いかに打者に嫌がられるボールを投げることこそが勝てる投手だということです。その為の一つがフォームであることは間違いありません。
ホークスの和田投手、巨人の杉内投手がその代表たる投手ですね。
投げていると、どうしてもスピードにこだわるところがありましたね、、、わかっていてもね。
今回、野手陣に褒められた田中投手。
下馬評通り素晴らしい素材であることは間違いないですね。
新人ですから、波はあるでしょうけど、大きく育って欲しいものですね。
スポンサーサイト
コメント